最年少プロゴルファーの石川遼(16)=東京・杉並学院高1年=が28日、松下電器産業と所属契約を結んだ。5年契約で総額5億円(推定)。世界戦略の一環として10月に社名を「パナソニック」に変更する同社は、世界46カ国、約33万人の社員が全員「後援会員」となってバックアップする。遼クンは同日夜、全英オープン豪州予選(2月5日、シドニー)出場のため、豪州に向け出発した。
遼クンがグローバル企業の「顔」になった。
パナソニックのイメージカラーである青色のサンバイザー、青色を基調としたチェックのパンツに身を包んだ16歳は、都内で開かれた契約締結会見で声を弾ませた。
「世界的家電メーカーのパナソニック様と契約できて、とても光栄です。世界を目指す自分にとって心強いサポートが加わり、ゴルフにもっと集中できます。青色のウエアはあまり着たことがなかったのですが、これからはたくさん着たいです」
松下電器産業は海外事業強化のため、10月に社名を「パナソニック」と変更する。そのシンボル的存在として白羽の矢を立てたのが遼クンだった。プロの世界に身を投じた16歳は、マスターズ制覇を究極の目標に掲げている。世界を目指す姿勢が、同社の企業イメージと合致した。
同社は9月に日本、アジアツアー共催の「パナソニックオープン」(25〜28日、大阪・茨木CC)を新設主催する。その大会で遼クンは「ホストプロ」をつとめ、まずはアジアに向けてパナソニックをアピールする。
5年5億円という破格の金額だけでなく、松下電器という大きな後ろ盾を得た遼クンには、さまざまなメリットが生まれる。グループ企業を含めると、世界46カ国に約33万人の従業員を抱えるグローバル企業。海外遠征の際は、現地スタッフが手厚くサポートする。
「世界中に石川選手の後援会ができたということです。海外遠征したとき、そこには必ず松下グループの社員がいる。グローバルに活躍するための環境作りをしっかりしていきたい」。同席した同社の鍛治舎巧・コーポレートコミュニケーション部門担当役員(松下電器野球部元監督=早大出)は力を込めた。
25日にヨネックスと5年間の用具使用契約を結び、この日は5年間の所属契約。プロゴルファーとしての態勢を整えた遼クンは「素晴らしい環境が整った。あとは、いかに結果を残すかだけです」。強い決意を胸に、プロデビュー戦の地、豪州へ旅立った。