世界的な優勢を誇る『MicrosoftInternetExplorer』(IE)に対抗する、オープンソースのウェブ・ブラウザー『MozillaFirefox』が、ゆっくりではあるが着実な進撃を続けている。
Firefoxは何年も前からIEに次ぐ地位にあるが、利用者は着実に増え続けており、ヨーロッパ諸国の中には、Firefoxが優勢になりそうなところさえ出てきている。これは主に、オープンソースの開発モデルによって可能になった、素早い国際的な取り組みの賜物だ。
フランスのインターネット・トラフィック分析会社XiTiMonitor社が発表した新しいデータによると、2007年にFirefoxは、複数の国でポイントを数パーセント伸ばしたという。Firefoxが最も愛用されている国はフィンランドで、シェアは45%になる。ポーランド、スロベニア、ハンガリーも40%台だ。これらの北欧、東欧諸国を除く西欧諸国の中ではドイツがトップで、シェアは34%。
Firefoxのユーザーが最も多い大陸はオセアニア(オーストラリア、ニュージーランド、およびその沖合いの島々)だ。オセアニアでの2007年12月のシェアは31.1%に達している。
XiTiMonitor社では、全世界におけるブラウザーのシェアを、InternetExplorerが66.1%、Firefoxが28%(新記録)と報告している。『Opera』のシェアは3.3%、『Safari』は2%に落ち込んでいる。
さらに注目に値するのは、90%を超えるFirefoxユーザーが『Firefox2』を使っているのに対し、IEユーザーで『IE6』から『IE7』に切り替えているのは半分に満たないという事実だ。
Firefoxが国際的に――特に小さな、人口の少ない国で――好調な理由の1つは、オープンソース文化の主要な恩恵の1つにあるといえる。Firefoxでは、異なる言語へのローカライズが非常に迅速に行なわれるからだ。
ブラウザーの新バージョンが出るとすぐに、各国にいる開発者たちが、すべてのインターフェース要素の自国語への翻訳を開始する。これらの国々にいる、米Microsoft社から給料をもらって働くローカライズ担当者たちは、ボランティアで結成されたMozilla開発者集団のスピードにまったく太刀打ちできない。
Microsoft社は36ヵ国語をサポートしているが、現在Firefoxでは40を超える言語バージョンを利用でき、ベータ版ではその数はさらに多くなる。
ウェールズ語の言語パックだってあるのだ。ウェールズ語の404エラーメッセージは「Mae'nflin'dafi--yougota404,Boy-o.」だ。[「Mae'nflin'dafi」は「Sorry」、Boy-oはBoyの変形で誰かに対する呼びかけ]
フランス語で書かれた、XiTiMonitor社の元のデータはこちら。『Google』を使った翻訳はこちら。
XiTiMonitor社の報告は正確なことで定評があるが、Operaは同社の方法に欠陥があることを指摘している。結果の公正さについては注意も必要だ。