大阪市平野区の病院駐車場で昨年11月、ひき逃げされた女性が盗難車の車内に放置された事件があり、道路交通法違反(ひき逃げ)などの容疑で逮捕された住所不定、無職山崎武志被告(33)(別の窃盗罪で起訴)が、大阪府警の調べに、「金を奪う目的で故意にはねた。死んでも構わないと思った」と供述していることがわかった。
府警は、未必の殺意があったと判断し、28日、強盗殺人未遂容疑で、改めて送検した。
調べによると、山崎被告は昨年11月22日早朝、大阪府東大阪市の市道で盗んだワゴン車を運転中、自転車に乗った同区の運送会社パート従業員、静(しずか)伊都子さん(39)を見つけ、「金を奪おう」と計画。静さんを後方からはね、車を降りてバッグなどを物色したが金品を見つけられず、静さんを車の後部に乗せて約1・8キロ南の病院駐車場に放置した疑い。静さんは現在も意識不明の重体で入院中。
山崎被告は逮捕当初、「前をよく見ていなかった」と、過失を強調していた。しかし、現場は見通しが良いため、府警が追及したところ、「金が欲しかった。強くぶつければ、(静さんが)意識を失い、抵抗もされず、顔も見られないと思った」と、供述を翻した。
一方、山崎被告は調べに対し、「ひいた後、大けがしているのを見て急にかわいそうになった」と供述。ワゴン車を放置した際、ドアを開けて静さんが発見されやすいようにし、病院のインターホンを鳴らして逃げていた。山崎被告は医師を呼ぶなどの救護義務を怠っており、府警は、ひき逃げについても容疑は成立すると判断している。