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*せかいてきにすすむぎょうかいさいへん げーむぎょうかいのしょうらいをかんがえる(MONEYzine)*

世界的に進む業界再編 ゲーム業界の将来を考える(MONEYzine)

29日(火)10時1分



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■DSとWiiが普及ふきゅうするじゅうで「ゲーム離れバナレ」が継続けいぞく? 

 2007ねんのゲーム市場いちば任天堂にんてんどうのWiiとDSの「ゲーム人口じんこう拡大かくだい戦略せんりゃく」がこう奏しそうし結果けっか世界せかいかく地域ちいき過去かこ最高さいこう更新こうしんしたとみられる。米国べいこく英国えいこくでは過去かこ最高さいこう更新こうしんした。日本にほんでも、ハードとソフトを合計ごうけいしたゲーム市場いちばは2006ねん上回っうわまわったもようだ。

【WiiあんどDS】

 ただし、ソフト市場いちば前年ぜんねんでは微減びげんとなったとみられる。こうした状況じょうきょうは、日本にほんのゲーム産業さんぎょう今後こんご見通しみとおしについて楽観らっかんてきにはなりづらいもの考えかんがえられる。すなわち、ゲーム産業さんぎょうにおいては、ハードウェアの利益りえきりつはメーカー、流通りゅうつうともに低くひくく、ソフトウェアの高いたかい収益しゅうえきせいかく関係かんけいものにとって利益りえき源泉げんせんだからだ。

 さらに、DS向けむけソフトは従来じゅうらい据置すえおきかた向けむけソフトよりも安価あんかであり、原価げんか高いたかいことから利益りえきりつ低くひくく、その割合わりあい増加ぞうかすれば、産業さんぎょう全体ぜんたい利益りえきりつ悪化あっかするとみられるのだ。

 日本にほんでの販売はんばい本数ほんすう上位じょういのタイトルは「Wiiスポーツ」や「マリオパーティ」シリーズ任天堂にんてんどうのライトユーザー向けむけタイトルが上位じょういにランクインしている。すなわち、ライトユーザー向けむけ市場いちば拡大かくだいしたが、ソフト市場いちば横ばいよこばいであることを考慮こうりょすれば、ヘビーユーザー向けむけソフト市場いちば縮小しゅくしょうしたと推測すいそくされる。

 ヘビーユーザー向けむけ得意とくいなサードパーティ(DSやPS3など他社たしゃのハードに対応たいおうするソフトを作っつくっているメーカー)にとっては、「ゲーム離れバナレ」は継続けいぞくした結果けっかともいえよう。

 一方いっぽうで、拡大かくだいした欧米おうべい市場いちばにおいては、任天堂にんてんどうのソフト以外いがい欧米おうべい現地げんちメーカーのタイトルが目立つめだつ結果けっかとなっている。日本にほんのサードパーティでは、コナミの欧州おうしゅうでの「ProEvolutionSoccer(ウイニングイレブン)」シリーズ以外いがい目立っめだったタイトルはなかったもようだ。すなわち、市場いちば拡大かくだいする欧米おうべいにおいてもサードパーティは市場いちば拡大かくだいのメリットを享受きょうじゅしきれていないようにみられる。

日本にほん米国べいこく

 日本にほんにおいて、ヘビーユーザー向けむけソフトが苦戦くせんしているのは、PS3がPS2を後継こうけいするプラットフォームとして確立かくりつされていないことがその一因いちいん言えるいえるだろう。

 PS2のヘビーユーザー向けむけタイトルの受け皿うけざらとして、PS3が十分じゅうぶん機能きのうしていないと考えかんがえられる。この理由りゆうとして、WiiとDSが普及ふきゅうしていることが一つひとつ原因げんいんとする考え方かんがえかたもあるが、米国べいこく状況じょうきょうをみると、その考え方かんがえかた当てはまらあてはまらないだろう。

 米国べいこくでは、PS2のヘビーユーザー向けむけタイトルの受け皿うけざらとして、PS3の立ち上がりたちあがり遅れおくれているがXbox360が確固たるかっこたるポジションを築ききずきつつある。そのため、従来じゅうらいのゲームユーザーはXbox360向けむけソフトをじく購入こうにゅう続けつづけていると推測すいそくされる。そうした安定あんていてき基盤きばん維持いじされているじゅうで、DSとWiiの普及ふきゅう上乗せうわのせされ市場いちば全体ぜんたい拡大かくだいにつながっている。例えばたとえば、Xbox360向けむけ「Halo3」のような従来じゅうらいかたのソフトが販売はんばい本数ほんすう確保かくほし、Wii向けむけ「WiiPlay(はじめてのWii)」も好調コウチョウ推移すいいしているのである。

 一方いっぽうで、日本にほんではDSがPS2を上回るうわまわる累計るいけい販売はんばい台数だいすうになり、Wiiの販売はんばい好調コウチョウ推移すいいしている。ただし、これらのハードの購入こうにゅうもの従来じゅうらいのゲームユーザーとは異なっことなっており、ライトユーザーの保有ほゆう割合わりあい多いおおいことから、ハードとしてはPS2並みなみ普及ふきゅうしたとしても、従来じゅうらいかたのソフトでは、PS2向けむけどう水準すいじゅん販売はんばい本数ほんすう確保かくほしづらくなっている。

 こうした状況じょうきょう日本にほんのゲーム市場いちばにおいて任天堂にんてんどうの「ゲーム人口じんこう拡大かくだい戦略せんりゃく」の結果けっか、「質的しつてき変化へんか」が生じしょうじていることが影響えいきょうしているといえよう。日本にほんのこうした状況じょうきょうは、PS2向けむけタイトルで販売はんばい本数ほんすう確保かくほしてきた、サードパーティにとっては、厳しいいかめしい状況じょうきょうだったといえるだろう。

■「ファミリープロジェクト」とは? 

 こうした変化へんかにサードパーティが対応たいおうするためには、DS、Wii向けむけにライトユーザーをターゲットとしたタイトルを開発かいはつし、マーケティング戦略せんりゃく従来じゅうらいとは変えるかえる必要ひつようがあるだろう。こうしたてんにおいて、ファミリープロジェクトの商品しょうひんCMのイメージキャラクターにタッキーあんどよく採用さいようした、バンダイナムコゲームスの戦略せんりゃく注目ちゅうもくされる。

「ファミリープロジェクト」は、「ファミリースキー」、「ファミリージョッキー」、「プロ野球やきゅうファミリースタジアム」、「ファミリートレーナー」の4作品さくひんで、08ねん1がつから08ねんはるにかけて順次じゅんじ発売はつばい予定よてい。これらは、かつてファミコンやスーパーファミコンで発売はつばいされた作品さくひんがベースになっている。CMだい1だんはWii向けむけ「ファミリースキー」だが、幅広いはばひろいファンそう持つもつタッキーあんどよくをイメージキャラクターに採用さいようしたてんでライトユーザーへの訴求そきゅうりょく高いたかい可能かのうせいがあろう。

 一方いっぽうで、ヘビーユーザー向けむけタイトルの販売はんばい本数ほんすう確保かくほするために、PS3のさらなる値下げねさげやソフトラインアップの充実じゅうじつといった、他力本願たりきほんがんのキッカケを待つまつだけではなく、これらのタイトルをPSP向けむけ発売はつばいする可能かのうせいもあろう。

 PSPの累計るいけい販売はんばい台数だいすうは760まんだい程度ていどではあるが、ミリオンタイトルも登場とうじょうしている。さらに、これらのタイトルをPS2向けむけにも発売はつばい続けるつづける可能かのうせいもあろう。

 例えばたとえば、バンダイナムコゲームスは、最初さいしょはPS3向けむけ発売はつばいされたが、その後そのご、Xbox360向けむけにも発売はつばいした「ガンダム無双むそう」をPS2向けむけに「ガンダム無双むそうSpecial」として、2008ねん2がつ28にち発売はつばい予定よてい発表はっぴょうした。仮にかりに、このタイトルでPS2向けむけでも十分じゅうぶん販売はんばい本数ほんすう確保かくほできれば、他社たしゃにおいてもPS2向けむけにタイトルを増やすふやすことが考えかんがえられ、PS2の商品しょうひん寿命じゅみょうがヘビーユーザーそうでは長期ちょうきする可能かのうせいがあろう。

世界せかいてき進むすすむ業界ぎょうかい再編さいへん

 こうした日本にほん企業きぎょうの「質的しつてき変化へんか」に対応たいおうする時間じかん多くおおく残さのこされていない可能かのうせいがある。それは、日本にほんではゲーム業界ぎょうかい再編さいへん一段落ひとだんらくしつつあると考えかんがえられるが、欧米おうべいにおいては、業界ぎょうかい再編さいへん加速かそくしつつある状況じょうきょうで、日本にほんメーカーもこうした世界せかいてき業界ぎょうかい再編さいへん巻き込ままきこまれる可能かのうせい高いたかいからだ。特にとくに業績ぎょうせき低迷ていめいし、株価かぶか下落げらくすれば、その可能かのうせい高まるたかまる

 これまでは、パブリッシャーによる開発かいはつスタジオの囲い込みかこいこみ世界せかいのゲーム業界ぎょうかい再編さいへん大きなおおきな方向ほうこうせいであった。例えばたとえば、Activisionの「GuitarHero」シリーズの成功せいこうは2006ねんにRedOctaneを買収ばいしゅうしたことが一つひとつ大きなおおきな要因よういんだろう。

 また、EAもゲーム開発かいはつ企業きぎょうであるBioWareとPandemicStudiosの両社りょうしゃ親会社おやがいしゃであるVGHoldingsを公開こうかいかぶ投資とうし会社がいしゃであるElevationPartnersから買収ばいしゅうすることで合意ごういしたと発表はっぴょうした。

 さらに、フランスのUBISoftは、日本にほんのゲーム開発かいはつ会社がいしゃデジタルキッズを買収ばいしゅうする予定よてい。デジタルキッズは1996ねん創業そうぎょう大阪おおさか名古屋なごや拠点きょてんがあり、開発かいはつものは20にん程度ていど。DS向けむけ「Loveラブハムスター」開発かいはつ、UBIは同社どうしゃ開発かいはつした「HamsterzLife」を含むふくむ「Petz」シリーズ成功せいこう踏まえふまえ買収ばいしゅう踏み切っふみきったものと推測すいそくされる。海外かいがいメーカーはマーケティングりょく支えささえに、開発かいはつスタジオを買収ばいしゅうすることで、業績ぎょうせき拡大かくだい図るはかる戦略せんりゃく加速かそくしている。

■そして日本にほんのサードパーティ

 また、2007ねん12つきには、VivendiGamesとActivisionは合併がっぺい発表はっぴょうした。しん会社がいしゃはActivisionBlizzardとなる見込みみこみで、現在げんざい世界せかい最大さいだいのゲームソフト企業きぎょうであるElectronicArtsを抜きぬき売上うりあげこうでトップとなる見通しみとおしだ。世界せかいてきなゲームソフト企業きぎょうのMあんどAは有力ゆうりょくパブリッシャーが開発かいはつスタジオを囲いかこい込むこむ戦略せんりゃくだけではなく、有力ゆうりょくパブリッシャー同士どうしがさらに規模きぼ追求ついきゅうして、そこにハリウッドも絡んからん再編さいへんとなる見込みみこみであり、従来じゅうらい業界ぎょうかい再編さいへん局面きょくめんいち進んすすんだといえよう。

 日本にほんのサードパーティについては、その株主かぶぬし構成こうせい安定あんてい株主かぶぬし割合わりあい多いおおいことから、敵対てきたいてきMあんどAは成功せいこうしづらいと考えかんがえられる。しかし、日本にほんのサードパーティが主戦しゅせんである国内こくないにおいて結果けっか出せだせず、株価かぶか低迷ていめい続けるつづけることがあるならば、こうした世界せかいてき業界ぎょうかい再編さいへんなみ飲み込まのみこまれる可能かのうせいもあろう。


岡三証券おかさんしょうけんシニアアナリスト森田もりた正司せいじ
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