サッポロホールディングスに買収提案している米系投資ファンドのスティール・パートナーズは28日、前向きな交渉に応じるようサッポロ取締役会に文書で要請したと発表した。買収防衛策の発動の是非を検討しているサッポロに揺さぶりをかける狙いとみられる。
両社は23日にトップ会談したが、スティールによると、株式の買い付け価格などについて具体的交渉を求めたのに対し、「サッポロ取締役会は消極的な態度を示した」という。スティールは28日の文書の中で「取締役会が協議を行わないことは株主らの利益に反し、企業価値を損ねている」と批判した。
これに対し、サッポロは同日、「買収防衛ルールにのっとって買収提案の評価を行っており、交渉を行わないことが企業価値を損ねるとは考えていない」との反論文をスティールに送ったと発表した。【工藤昭久】