[東京 28日 ロイター] NECエレクトロニクス<6723.T>が28日発表した07年4―12月決算では、連結営業利益(米国会計基準)が49億円の黒字(前年同期は108億円の赤字)だった。固定費の削減による原価率改善や、研究開発費の削減が利益確保につながった。
売上高は、前年同期比0.2%増の5218億円、税引前損益は35億円の黒字(前年同期は91億円の赤字)、当期純損益は40億円の赤字(同131億円の赤字)だった。
同社は上期に19億円の営業黒字を計上したが、07年10―12月期も利益確保した。売り上げ減少や円高の影響、工場稼働率の低下などが圧迫要因になったが、償却費など固定費や研究開発費の削減がプラスにはたらき、10―12月期の営業損益は30億円の黒字(前年同期は38億円の赤字、07年7―9月期は41億円の黒字)となった。
売上高を分野別にみると、自動車・産業機器などが前年同期比で増加した一方で、携帯電話端末向け半導体の売り上げが大きく減少した。コンピューターおよびその周辺機器、民生用電子機器の各分野も売上高が減少した。
会見した同社の佐藤博執行役員は「下期も黒字を目指す。通期では絶対に黒字化したい」と述べた。07年3月期は285億円の営業赤字だった。
ただ、為替動向や世界経済の先行きなど不確定要因があるとして、2008年3月期の連結営業利益をゼロとする通期業績見通しは据え置いた。この予想は、ロイターエスティメーツがまとめた主要アナリスト13人による事前予測値7億円を下回っている。
佐藤執行役員は通期見通しを据え置いたことについて、08年1―3月期の半導体売上高が07年10―12月期のほぼ横ばいと予想していることなどを説明し「通期目標に向けて(売上高を)積み上げたいが、円高の影響など厳しい状況を踏まえた」と語った。ただ、現在の為替水準に言及し「(ドル/円レートが)106円でいけば通期の黒字は確保できそうだ」(佐藤執行役員)とした。
(ロイター日本語ニュース、平田 紀之記者)