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東京 28
日 ロイター] 28
日の
東京市場は
株安・
債券高。
前週末の
米株安を
受けて
海外ファンド
勢の
解約売りや
短期筋の
利食い売りが
指摘されている。
同時に、
株式市場のセンチメント
悪化の
背景として
仏銀行大手ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)<SOGN.PA>の
元トレーダーによる
不正取引の
後遺症を
懸念する
声も
出ている。
不正取引に
関連したポジション
解消をめぐる
思惑にとどまらず、
金融機関のリスク
管理強化で
株式ポジションの
手仕舞いの
動きを
予想する
声まで
出ている。
<
売り方の
正体>
株式市場では
日経平均が
大幅安となり、
下げ幅は400
円を
超えている。25
日の
米国株式市場が
軟調だったことから
売りが
先行した。
市場のムードを
悪化させたのは
前場中ごろに
出た
海外勢の
大口バスケット
売りだ。「
北米系、
欧州系など
様々な
観測が
出ている。ファンドの
解約ではないかとの
見方もあり、
短期筋が
先物売りを
仕掛けて
下げが
拡大した」(
準大手証券トレーダー)という。
昼にも
大口の
売りが
観測され、
午後の
地合いを
一段と冷やした。
売り方に関しては、
日経平均が
直近3
営業日で
安値から
約1000
円の
反発を
記録していることもあり、「
安値で
買った
海外短期資金の
利益確定売りではないか。
継続的な
売りにはならない」(
外資系証券)との
見方も
出ている。
神経質な
相場展開が
続いているだけに、
売り方の
動きに
関心が
集まっている。
<
株ポジション
解消リスク>
ソジェンの
不正取引問題が
市場の
動揺を
増幅させている
面もある。
同行は27
日、
元トレーダーの
不正取引のポジションが500
億ユーロ(733
億ドル)に
達していたことを
明らかにした。
元トレーダーが
行っていたのはユーロSTOXX
先物、
独DAX
先物、
英FTSE
先物取引。
市場では「ソジェンの
株ポジション
解消の
動きがまだ
残っているのではないか」(
邦銀)との
疑念が
根強い。さらに、
欧州の
株式先物だけではなく、
株式のポジションが
広範囲に
解消されるリスクがある、との
見方もある。
ある金融機関の関係者は「ソジェンの不正取引問題をきっかけに、欧米の投資銀行は資産担保証券(ABS)だけではなく株取引を含めたリスク管理の厳格化を打ち出す可能性がある」と話す。事実、フランクフルター・アルゲマイネ紙日曜版によると、ソジェンの問題を受けてドイツ銀行<DBKGn.DE>が自社リスク管理システムを見直している、という。同紙によると、アッカーマン最高経営責任者(CEO)は同行にもこの種の問題が起きる可能性があるとして、リスク管理部門に対し管理体制の見直しを命じたという。
<決算で容赦ない売り>
東京市場固有の動きをみても、きょうから本格化する国内の企業決算を控えて市場参加者は見送り姿勢だ。買い注文が少ないため、まとまった売りが出ると下げやすい。東海東京調査センターシニアマーケットアナリストの矢野正義氏は、「決算発表に対し市場の評価が辛めに出ていることが市場のムードを悪くしている」という。企業業績や今後の見通しが厳しい結果になるというのは株価下落過程ですでに織り込んだとの見方もあったが、「売りが予想以上にきつい。格下げなどがあったとは言え、比較的好業績の日立建機<6305.T>が大きく売られるのを見ると、わずかでも市場予想を下回った銘柄は容赦なく売られるのではないかという不安感が出てしまう」と話している。
<リスク回避で債券買い/円買い>
株安を受けて、円債市場は大幅反発。国債先物中心限月3月限は、海外勢の買いを巻き込みながら138円を回復した。現物市場では中長期ゾーンを中心に年金勢や公的などの国内勢から買いが入った。「受け渡しベースで月内最終売買日を迎えてインデックスプレーヤーの買いが入りやすい」(外資系証券)という。
前週後半からの株高が3日と続かなかったことで株式市場の不安心理がそう簡単には払しょくできないことが印象付けられた、との声が出ている。「欧米金融機関のサブプライムローン関連損失拡大を材料に株売り/債券買いが進展してきただけに、より安全な資産の資金をシフトする質への逃避の材料はいったん消化済み」(国内証券)との声も出ていたが、日経平均の下げ幅拡大とともに反発地合いを強めた。
前出の金融機関の関係者は、ソジェンの不正取引に関連して世界的に株式投資慎重化の動きが強まれば「株式市場のセンチが下向きなだけに、株売りなどでリスク回避の動きが再び強まるのではないか」と話している。
短期金融市場でもユーロ円3カ月金利先物は買い戻しの動きが優勢。ある国内の金融機関は「欧州金融機関の損失拡大の懸念などもあり、不透明感が完全に払しょくされたわけではない。米債高/株安の流れを継いで短期筋を中心に買いが集まった」と話している。別の国内金融機関の担当者は「ファンドをめぐる損失のうわさもあり、売りに傾く雰囲気ではない」という。
為替市場ではリスク回避をテーマに円買いがみられる。朝方の取引では、マクロ系ファンドによるドル/円、ユーロ/円の買いが入っていたが、日経平均が下げ幅を広げると、外国人投資家や国内資本筋による円買いがみられた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え動きにくいものの、株軟調で円買いの地合いが続いている、という。
(ロイター日本語ニュース 橋本 浩記者)