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*ひじりのぞむのはる:せんばつはつしゅつじょう/に ちーむわーく /さいたま(まいにちしんぶん)*

聖望の春:センバツ初出場/2 チームワーク /埼玉(毎日新聞

28日(月)12時2分



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 ◇なか良くよく一体いったいかんも−−今年ことし勝てかてそうだ
 昨秋さくしゅうけん大会たいかい3回戦かいせん当日とうじつ午前ごぜん8上尾かみお市民しみん球場きゅうじょう向かうむかう送迎そうげいバスを運転うんてんしていたもりもといコーチ(28)は、ふと後部こうぶ座席ざせき振り返っふりかえっ驚いおどろいた。ている選手せんしゅがいないのだ。すう時間じかんぜん学校がっこうグラウンドでアップしたのちで、例年れいねんなら大半たいはん熟睡じゅくすいしている。半月はんげつぜん選手せんしゅ自身じしんがミーティングで「せっかくてい動かしうごかしたのに寝るねるとまた鈍くのろくなる」と決めきめたことだった。もりコーチは「今年ことしのチームは勝てるかてる」と確信かくしんしたという。
 関東せきひがし大会たいかいで4きょう入りいりした原動力げんどうりょくを、岡本おかもともときなり監督かんとく(46)、コーチじん選手せんしゅとも「部員ぶいん全員ぜんいんなか良くよく一体いったいかんがすごい」とくちをそろえる。それは選手せんしゅ結束けっそくりょく大切たいせつさを、昨夏さっかきゅうチームでのけん大会たいかい初戦しょせん杉戸すぎとせん目の当たりまのあたりにしていたからでもあった。
 「きゅうチームは、個々ここ実力じつりょく今年ことし以上いじょうだった」と岡本おかもと監督かんとく振り返るふりかえる相手あいて格下かくした思わおもわれた。ところが、5てん先行せんこうされて焦りあせりた。選手せんしゅ信頼しんらいするより「オレが何とかなんとかする」という意識いしきばかりがた。「振りふりをコンパクトにしてスライダーを狙えねらえ」との指示しじ徹底てっていせず、大振りおおぶりしたり直球ちょっきゅう出しだし凡打ぼんだ繰り返しくりかえした。気がつけきがつけば1―5でまさかの敗戦はいせん。その学校がっこうグラウンドに戻っもどっ岡本おかもと監督かんとくは1、2年生ねんせい集めあつめ諭しさとした。「分かっわかったか。チームで勝つかつってことは甘いあまいもんじゃない。どんなに個々ここがいい選手せんしゅでもチームとしてまとまらなければこうなるんだ」
 翌日よくじつ岡本おかもと監督かんとく選手せんしゅ全員ぜんいんしんチーム作りつくりについて作文さくぶん書かかかせた。「選手せんしゅ全員ぜんいん信じしんじあえること。そのために主将しゅしょう自分じぶん一番いちばん自分じぶん厳しくきびしく何事なにごとにも先頭せんとう立ったっ取り組むとりくむ」(関口せきぐち翔太しょうた選手せんしゅ)。ほかの選手せんしゅもチームワークの大切たいせつさをつづっていた。
 その体現たいげんもの篠崎しのざきゆうおのれ選手せんしゅといえる。4ばんながら公式こうしきせん犠打ぎだはチームいちの10。昨秋さくしゅう関東せきひがし大会たいかい準々じゅんじゅん決勝けっしょう霞ケ浦カスミガウラ茨城ばらきせんでもろくかい、1てん先制せんせいのち無死むしいち二塁にるい送りバントオクリバント決めきめ、6ばん投手とうしゅ大塚おおつかむくつかさ選手せんしゅ中前ちゅうぜん適時てきじ呼び込んよびこんだ。2てんリードのはちかい無死むし一塁いちるいでも送りバントオクリバント。5ばん関口せきぐち選手せんしゅ中前ちゅうぜん適時てきじ生んうんだ。「好機コウキ広げひろげてくれたことに絶対ぜったい応えこたえたかった」(関口せきぐち選手せんしゅ)「篠崎しのざきくんはじめみんなの助けたすけ投球とうきゅうでもむだにしたくなかった」(大塚おおつか選手せんしゅ)。主軸しゅじくのプライドを捨てすて犠打ぎだはチームを奮い立たふるいたたせ、4―0で快勝かいしょう篠崎しのざき選手せんしゅは「打ちぶちたかったけど、押せおせ押せおせムードを止めやめたくなかったのでつなぎやく徹しとおした」とフォア・ザ・チームを強調きょうちょうした。
 岡本おかほん監督かんとく理想りそうとする一丸いちがんとなって勝ちかち行くいく野球やきゅうは、熟しじゅくしつつある。いこーるつづく

1がつ28にち朝刊ちょうかん
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