【コロンビア(米サウスカロライナ州)大治朋子】米大統領選の民主党予備選は26日に実施された4戦目のサウスカロライナ州で序盤戦を終えた。バラク・オバマ上院議員(46)の人気や、本命視されたヒラリー・クリントン上院議員(60)との激しい接戦を背景に、これまでの予備選、党員集会では無党派や若者層の参加が急増、過去最高を記録した。
民主党によると、初戦のアイオワ州党員集会には前回の倍に当たる24万人が参加した。他の3州でも軒並み過去最高を記録した。ジョージ・メーソン大のマクドナルド教授は「オバマ氏の魅力が無党派層や若者を駆り立てている」と分析する。
米メディアの出口調査によると、オバマ氏は無党派の支持率では過去4戦で常にクリントン氏を10〜20ポイントリード。若者層でも優位に立っている。
両氏の「歴史に残るドラマチックな接戦」(米メディア)ぶりも参加者増に拍車をかけている。アイオワ州では、オバマ氏が本命視されたクリントン氏を大差で破り、「変革」を求める若者や無党派層の力と、時代のうねりを全米が実感した。
初の女性大統領を目指すクリントン氏はニューハンプシャー州で女性支持者に囲まれてふと涙ぐみ、女性の共感を得たことも勝利を後押しした。
ネバダ、サウスカロライナ両州では中傷合戦が深刻化し、クリントン前大統領が初の黒人大統領を目指すオバマ氏を「黒人のための黒人候補」と強調。民主党内で「人種分断」が懸念される異例の事態に発展した。
接戦の舞台は今後、全米22州で予備選や党員集会が行われるスーパーチューズデー(2月5日)へと移る。特に大票田カリフォルニア、ニュージャージー両州の無党派層は600万人にのぼり、その動向が勝負のカギを握る。スタンフォード大のフィオリナ教授は「クリントン氏が(無党派の多い州で)どこまで組織力を生かせるかが勝負の分かれ目」と話している。