セミナー検索のポータル(玄関)サイト「セミナーズ」を運営するラーニングエッジ(東京都渋谷区)は、サイト開設3周年を記念するイベントを横浜市で開催した。世界的な投資家、ジム・ロジャーズ氏や、さわかみ投信の澤上篤人社長らが長期的な視点から見た投資について講演。米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付き問題で投資家心理が冷え込む中、講演者らは「今が長期的投資のチャンス」と強調した。
「ウェルス・マネジメント・エキスポ 富の祭典」と題したイベントは26日、横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)で開かれた。
澤上社長はサブプライムローン問題について、「30年以上続いた金融の時代が終わり、モノの時代へのシフトを示す」と述べた。その上で、「モノの価値が上がれば、企業の売り上げは上がる」とし、世界的に企業活動が活発化するとの考えを示した。
とくに、日本企業については、「競争力維持のため、労働分配率(付加価値に占める人件費の割合)を低く抑えると考えられ、結果として資本の蓄積が高まる」と述べ、グローバル展開する日本企業の株は買い時であるとの見解を示した。
日本で評論家や経営コンサルタントとして活躍し、ベストセラー「7つの習慣」などで知られるジェームス・スキナー氏は米国の不動産市場の動向について、「不動産の価値を決めるのは人口動向」とし、「米国の人口は3億人まで増加したが、まだ伸び続けるだろう」と述べ、米の不動産バブルの崩壊は一時的なものにとどまるとの見通しを示した。
◇
■ジム・ロジャーズ氏「原油価格まだ上がる」
商品市況の長期的な強気相場を予測した元コロンビア大学教授のジム・ロジャーズ氏は産経新聞のインタビューに応じ、「10年以内に原油相場は1バレル=150〜200ドルに突入する」と述べ、商品の中期的高騰は続くとの見通しを示した。一問一答は次の通り。
−−サブプライム問題が商品相場に与える影響は
「米国が不況に入り、需要が低迷すれば銅などの原材料や原油も影響を受けるかもしれないが、一時的なものにとどまる。原油は40年以上、巨大油田が見つかっていない。中長期的に見ればまだ上がる」
−−新興国の株式市場をどうみる
「今回の混乱で、中国以外の新興国株をすべて売った。2〜3年で価格が下がれば買い戻すかもしれないが。中国は間違いなく大国になるし、インドやロシアより有望だ」
−−アジアでの日本の優位性は中国にとってかわられるのか
「欧州の英国とドイツの関係をあてはめると答えはおのずから出てくる。英国は当初、ドイツの巨大化を恐れたが、結局両国とも存在感を増した。日本と中国は共存共栄を考えるべきだ」
◇
【プロフィル】ジム・ロジャーズ
1973年、著名資産家のジョージ・ソロス氏と国際投資会社クォンタム・ファンドを設立。10年間で4200%という驚異的なリターンを得たことで有名となった。80年に37歳で引退し、個人投資家として活動中。著書「大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代」など多数。