法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂(国宝)内にある須弥壇(しゅみだん)=仏像を安置する土壇=が修理されることになり、金堂内の壁画12枚の移動に向けた準備作業が28日始まった。本尊の「釈迦(しゃか)三尊像」など全仏像も2月中に金堂外に一時的に移される。金堂内の仏像がすべて搬出されるのは、1954年以来、半世紀ぶり。
須弥壇は東西8.7メートル、南北5.7メートル、高さ60センチ。北東隅でしっくいに亀裂があり、表面にもひび割れが多数あるのが04年に確認されたことなどから、12月までの予定で修理することになった。1月中に、壁画12枚を搬出する。
一方、金堂内の仏像は本来13体。須弥壇の亀裂の位置にあった四天王の多聞天(国宝)は既に奈良国立博物館に保管、展示されており、残り12体を2月12日から搬出を始め、奈良国立博物館や寺内の上御堂(かみのみどう)などに移動する。2月中旬から金堂内の拝観ができなくなるが、上御堂に運ぶ釈迦三尊像(国宝)などの拝観が可能という。