参加方法新着ニュース


流し読みニュース > 記事 スハルト氏死去 弾圧政治で国家の信頼に傷(産経新聞)
この記事から振り仮名をはずす
*すはるとししきょ だんあつせいじでこっかのしんらいにきず(さんけいしんぶん)*

スハルト氏死去 弾圧政治で国家の信頼に傷(産経新聞

28日(月)8時0分



*
 □政策せいさく研究けんきゅう大学院だいがくいんおおふく学長がくちょう白石しろいしゆたか

 スハルトは1966ねんから98ねんまで、32年間ねんかんにわたって長期ちょうき政権せいけん維持いじし、初代しょだい大統領だいとうりょうスカルノ並びならび、インドネシアの国家こっか建設けんせつ非常ひじょう功績こうせき挙げあげた。

 その最大さいだい功績こうせきは、国軍こくぐん屋台骨やたいぼねとして国家こっか機構きこう再建さいけんして政治せいじ安定あんていさせ、外資がいし導入どうにゅうし、経済けいざい発展はってん国民こくみん生活せいかつ水準すいじゅん向上こうじょう実現じつげんして、それがさらに政治せいじ安定あんていをもたらすという「安定あんてい政治せいじ」と「開発かいはつ政治せいじ」のこう循環じゅんかん巧みたくみ作り上げつくりあげたことにある。スカルノはインドネシア「国民こくみん」の形成けいせい最大さいだい課題かだいとした。これに対しにたいし、スハルト国家こっか建設けんせつ経済けいざい発展はってん国民こくみん生活せいかつ水準すいじゅん向上こうじょうりき注いついだといえる。

 しかし、その一方いっぽうで、スハルトは、65ひく66ねんにかけての権力けんりょく掌握しょうあく、10まんにんから50まんにん共産きょうさん党員とういんとその支持しじもの殺害さつがいしたとされるなど、反対はんたい容赦ようしゃなく弾圧だんあつした。そうした政治せいじ国家こっかに対するにたいする国民こくみん信頼しんらい損ねそこね、アチェ、東ティモールヒガシティモール独立どくりつ問題もんだいをはじめ、これがポスト・スハルト時代じだいのインドネシアにとって大きなおおきなつけともなった。

 インドネシアの現在げんざい課題かだいはこうしたスハルト時代じだいの「つけ」を解消かいしょうし、新しいあたらしい民主みんしゅ体制たいせいしもで「開発かいはつ政治せいじ」を構築こうちくすることにある。ユドヨノげん大統領だいとうりょうをはじめ現在げんざい政治せいじエリートはスハルト体制たいせいのもとでエリートとなった人々ひとびとであり、そのプラスの遺産いさん継承けいしょうしつつ、遺産いさん解消かいしょうし、国家こっかに対するにたいする信頼しんらい回復かいふくしていかなければならない。いまのインドネシアにはこれほどのカリスマを持つもつひとはいない。かれ死去しきょによって文字通りもじどおり一つひとつ時代じだい終わっおわったといえる。

 歴史れきしに「もし」はないけれども、スハルトが「もし」10ねん早くはやく大統領だいとうりょうをやめ、後見人こうけんにんになっていたらと思うおもう人口じんこうやく2おく3000まんにん多くおおく民族みんぞくと1まん5000のしまからなるくに経済けいざい規模きぼを8ばいにした功績こうせき非常ひじょう大きいおおきい一面いちめんてきにはとらえきれないけれども、大きなおおきないわのような圧倒的あっとうてき存在そんざいかんのある人物じんぶつだった。(だん
*

この記事から振り仮名をはずす
seo