丹波の歴史をひもとく生涯学習講座「丹波学トーク」の「亀岡市史を読む」シリーズ完結編シンポジウムが26日、京都府亀岡市余部町のガレリアかめおかで開かれた。3年間にわたる連続講座の集大成として、上田正昭・京都大名誉教授をはじめ市史編さんに携わった研究者らが亀岡の歩みについて語り合った。
生涯学習かめおか財団が催す丹波学トークでは2005年から、その前年に完結した「新修亀岡市史」を題材に講演やフィールドワークを行ってきた。
約120人が聴講したこの日の講座では、市史編さん委員会専門委員長を務めた上田名誉教授が基調講演した。江戸時代、民衆の団結を防ぐために幕府が亀岡に複雑に入り組んだ支配構造を敷いたことなど、編さん作業によってつまびらかになった成果を解説。「ローカルだがグローバルな視点を持ち合わせた地域史として、亀岡市史がある」と強調した。
その後、編さん者らを交えてパネルディスカッションが行われた。中世史を担当した川嶋將生・立命館大教授は「南北朝の動乱期の鍵を開けたのが亀岡。中央政界の動きと丹波の動静が連動していた」と指摘。ほかのパネリストたちも、亀岡市史の日本の歴史全体の中での位置づけや、調査作業で積み残された研究課題などについて報告した。