ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)24日の外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による22日の緊急利下げを受けてリスク志向が高まるなか、ユーロがドルと円に対して反発した。
米国の政策金利が大幅に引き下げられたという事実が浸透し始めたことを背景に、ユーロはドルに対して1月16日以来の高値となる1.4780ドルをつけた。また、円に対しても一週間ぶりの高値158円06銭をつけ、リスク志向が強い兆候だと為替アナリストらは受け止めた。これはドル相場にとっては悪材料だ。
「リスク回避がドル相場の下支えになる状況が続いた。FRBの緊急利下げは、金利差という意味で明らかにドルにとって悪材料になっている。そればかりか、リスクを再びとるという見通しにおいても、ドルを調達通貨とした取引を市場は再開している」とゴールドマン・サックスの為替ストラテジスト、ジェンス・ノルドウィク氏は指摘した。
BNPパリバのテクニカル為替ストラテジスト、アンドリュー・シャべリア氏は、ユーロの次の重要なテクニカル水準は1.4830ドルだとみている。21日に世界同時株安が発生する前のユーロの直近高値は1.4923ドルだ。
ドルが一段と低金利になったことにより、多くのドル建て投資の収益が低下する可能性があることから、投資家らがドルを売り進めているためユーロが上伸している。しかし一方で、利下げによって米経済はリセッション(景気後退)を回避するとの期待が投資家の間で高まっていることから株価は上昇し、ドルは円に対して強含んでいる。
ニューヨーク市場午後の取引では、米経済を救済するための景気刺激策について、米政府と議会が基本合意に達したことや、FRBが1月29・30日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)にて追加利下げを行うとの期待から米国市場が反発したことを背景に、ドルは日中高値をつけた。ダウ工業株30種平均が100ポイントを超える上昇をみせると、ドルは107円03銭に達した。
米政府の景気刺激策には、一世帯につき最大1,200ドルの所得税還付(戻し減税)や、連邦住宅局(FHA)、連邦抵当金庫(ファニーメイ)、連邦住宅金融抵当金庫(フレディマック)によるローン保証額の上積みなどが含まれる。
この日はユーロがドルに対して強含んだことや、ほかの高金利通貨からのドルに対する圧力を背景に、英ポンドもドルに対して上値を伸ばした。
NY市場終値 24日16時50分 (23日16時50分)
ドル 107円16-21銭 (106円77-82銭)
ユーロ 1.4757-61ドル (1.4628-31ドル)
英ポンド 1.9762-65ドル (1.9563-66ドル)
スイスフラン 1.0874-77フラン (1.0912-15フラン)
ユーロ 158円16-21銭 (156円20-25銭)
豪ドル 94円37-47銭 (93円34-42銭)
英ポンド 211円81-87銭 (208円93-99銭)
カナダドル 106円87-92銭 (104円32-39銭)
NZドル 82円54-60銭 (81円39-47銭)