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*せかいかくちでにんきをあつめる「さいえんすかふぇ」(WIREDVISION)*

世界各地で人気を集める「サイエンスカフェ」(WIRED VISION)

25日(金)12時1分



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さる水曜すいよう、サンフランシスコの『AxisCafe』から大勢おおぜいひとてきた。当夜とうや呼び物よびもの人気ひとけバンドでも、かいなのいいバーテンダーでもなかった。彼らかれら目当てめあて講義こうぎ、それも物理ぶつりがく講義こうぎだ。

講義こうぎでは、サンフランシスコ州立しゅうりつ大学だいがく海洋かいよう学者がくしゃTobyGarfieldが、海洋かいよう大きなおおきななみ発生はっせいする仕組みしくみ説明せつめいした。たとえば、AxisCafeからやく40キロの地点ちてんにあるサーフポイント『マーベリックス』で立つたつような巨大きょだいなみだ。Garfield海底かいていのスライドを見せみせながら、海岸かいがんはエネルギーを散逸さんいつさせる機構きこうだと説明せつめいすると、聴衆ちょうしゅう次々つぎつぎ質問しつもん浴びせあびせた――なぜなみはセットでやって来るやってくるのか?異常いじょう波浪はろう正体しょうたいは?米国べいこくではどのようにしてなみりきをリニューアブル・エネルギーに変えかえているか?

Garfield海底かいていのスライドを見せみせながら、海岸かいがんはエネルギーを散逸さんいつさせる機構きこうだと説明せつめいすると、聴衆ちょうしゅう次々つぎつぎ質問しつもん浴びせあびせた――なぜなみはセットでやって来るやってくるのか?異常いじょう波浪はろう正体しょうたいは?米国べいこくではどのようにしてなみりきをリニューアブル・エネルギーに変えかえているか?

このような光景こうけいが、全米ぜんべいの「サイエンスカフェ」で繰り広げくりひろげられている。一般いっぱんてきには退屈たいくつ思わおもわれるようなテーマ、そして、遺伝子いでんし配列はいれつ暗黒あんこく物質ぶっしつといった極めてきわめて専門せんもんてきなテーマでも、カフェには毎月まいつきのようにかなりの聴衆ちょうしゅう集まるあつまる

大波おおなみに関するにかんする講義こうぎ休憩きゅうけいなか医療いりょうコミュニケーションの専門せんもんであるJodieKasmirさんはつぎのように語っかたってくれた。「ここではさまざまな科学かがく分野ぶんや触れるふれることができる。ウニや天文学てんもんがくといった事柄ことがらについて学べるまなべる場所ばしょがほかにあるだろうか。それらを研究けんきゅうする科学かがくものたちに出会えるであえる方法ほうほうがほかにあるだろうか。電子でんしメールを送るおくることも研究所けんきゅうしょ訪ねるたずねることも、現実げんじつてきではない」

サイエンスカフェは、大人たいじん対象たいしょうとした科学かがく教育きょういく盲点もうてん突いついているように思えるおもえる何しろなにしろ学校がっこうのようにノートを取っとったり、試験しけん受けうけたりすることなく、最先端さいせんたん発見はっけんやそれに携わったずさわっ科学かがくものたちと触れ合うふれあうことができるのだ(しかも、バーでワインやコーヒー、ビールにもありつける)。

米国べいこくでは現在げんざいやく60のサイエンスカフェが開催かいさいされている。最初さいしょのサイエンスカフェは1998ねんにイギリスで催さもよおされ、そこからヨーロッパ各地かくち南米なんべい、オーストラリアにも広がっひろがっている。ほとんどが参加さんか無料むりょうで、『カフェ・シアンティフィーク』という国際こくさい組織そしきを通じてをつうじてゆるやかに結束けっそくしている[日本にほんにも運営うんえい組織そしきがあり、各地かくちでカフェが展開てんかいされている]。

サイエンスカフェのコーディネーターたちによると、大したたいした告知こくちをしなくても聴衆ちょうしゅう集まりあつまり客層きゃくそうはティーンエイジャーから30だい、リタイヤしたひとまでと幅広いはばひろいという。

ほとんどのサイエンスカフェが、気軽きがる打ち解けうちとけ雰囲気ふんいきじゅう催さもよおされている。地元じもと科学かがくもの招かまねかれて短いみじかい講義こうぎ行ないおこない大抵たいていその後そのご聴衆ちょうしゅうがたっぷり質問しつもんできる時間じかん取らとられる。

マサチューセッツしゅうサマービルのバー『TheThirstyScholar』でサイエンスカフェを主催しゅさいするBenWieheつぎのように話すはなす。「すべてのひと対話たいわ加わっくわわってもらい、やり取りやりとり入っいってもらうことが狙いねらいだ。ただ質問しつもんするだけでなく、科学かがくもの異議いぎ唱えとなえたり、はなし脇道わきみちにそらしたりしてほしい」

カフェのテーマは科学かがく全般ぜんぱん及ぶおよぶ。オレゴンしゅうポートランドで近々ちかぢか催さもよおされるサイエンスカフェでは、病気びょうきおお流行りゅうこうしたさい生き残るいきのこる方法ほうほう伝授でんじゅされる予定よていだ。過去かこにミズーリしゅうセントルイスで開かあかれたカフェでは、地衣ちいるい知らしられざる生態せいたい明かさあかされ、ペンシルベニアしゅうピッツバーグでは計算けいさん生物なまものがく各種かくしゅ領域りょういき紹介しょうかいされた。

サイエンスカフェの多くおおくは、大学だいがく博物館はくぶつかんなどの教育きょういく機関きかんがスポンサーになっている。教育きょういく機関きかんにとっては、自分じぶんたちの研究けんきゅうやその専門せんもんについて人々ひとびと知っしってもらう好機コウキだ。

KateyAhmannは、ノースカロライナ自然しぜん科学かがく博物館はくぶつかん(ノースカロライナしゅうローリー)が主催しゅさいするサイエンスカフェを取り仕切っとりしきっている。開始かいし当初とうしょのテーマは、19世紀せいきにアイルランドで広がっひろがったジャガイモの疫病やくびょうに関するにかんする最新さいしん研究けんきゅうで、Ahmannてくれるひとがいるかどうか心配しんぱいしたという。だが実際じっさいには、好奇コウキごころ旺盛おうせいな35にん聴衆ちょうしゅう集まっあつまった。

それから1ねん経ったっ現在げんざい、サイエンスカフェは毎月まいつき火曜かように、アイリッシュバーで催さもよおされている。参加さんかもの最高さいこう120にんにも上りのぼり時間じかん都合つごう活発かっぱつ議論ぎろん打ち切らうちきらざるをないことも多いおおい

大人たいじん楽しめたのしめて、同時にどうじになんかを学べるまなべるところだ」とAhmann言ういう。「大人たいじん受けるうけるプログラムを提供ていきょうするという発想はっそう実にじつに面白いおもしろい

サイエンスカフェの人気ひとけは、ボストンの公共こうきょう放送ほうそうきょく『WGBH』が制作せいさくする『NOVAscienceNOW』や『WIREDScience』など、科学かがくをテーマにしたテレビ番組ばんぐみ新たあらた機会きかいにもつながっている。サンフランシスコの公共こうきょう放送ほうそうきょく『KQED』制作せいさく科学かがくシリーズ『QUEST』は、先だってせんだってのAxisCafeでの講義こうぎで、かい大波おおなみをテーマにした番組ばんぐみ動画どうがクリップを聴衆ちょうしゅう見せみせた。

サイエンスカフェ主催しゅさいもののWieheによると、講義こうぎではなくビールを目当てめあてにバーに常連じょうれんきゃく引き付けるひきつける[サイエンスカフェは、通常つうじょう営業えいぎょうされているみせじゅう行なわおこなわれるので、店内てんないにはきゃくもいる]には、映像えいぞうがとりわけ効果こうかてきだという。Wieheは、WGBHの教育きょういく普及ふきゅう活動かつどうにも携わったずさわっている。

わたくし最初さいしょ簡単かんたん説明せつめいをしても、サイエンスカフェが目当てめあてでない人々ひとびと興味きょうみ示さしめさない」とWiehe話すはなす。ところが、映像えいぞう流れながれ始めるはじめると「みんな注目ちゅうもくし、笑いわらいどころで笑うわらう。そして、すべてのひと夢中むちゅうになる」という。
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