宝塚市安倉南のカラオケ店で昨年1月、男女8人が死傷した火災で、同市消防本部は18日、死亡した客3人がいた部屋の扉枠にはゴム製のパッキンがなく、このため煙の進入が他の部屋よりも早かったなどとする報告書をまとめた。報告書は消防庁と県に同日付で送付した。火災は20日で発生から1年を迎える。
報告書によると、3人がいた部屋は扉の立て付けが悪く、ドアを閉めた状態でも2センチ程度のすき間があった。扉枠にもゴム製のパッキンなどがなく、短時間で煙が進入したと推察。容積量が同じ西隣の部屋には、扉枠にゴム製のパッキンがあったため、煙の充満がやや遅くなり、ここにいた4人は生存につながったとしている。
また、同店は倉庫を改造したため、1、2階の間に約1メートルの空間があり、調理場のレンジフードに吸い込まれた火がこの空間から拡大。1階全域の天井に焼け広がったとみている。
火災は、昨年1月20日午後6時半ごろ、元アルバイト店員の女性(36)が調理場でサラダ油を入れた中華鍋を加熱したまま放置したため発生。逃げ遅れた客3人が一酸化炭素中毒で死亡、5人が重軽傷を負った。神戸地裁は昨年12月、業務上過失致死傷罪に問われた元経営者の男性(53)に禁固4年の判決を言い渡した。