牛のボツリヌス症の集団発生が国内で2004年以降相次ぎ、8県で350頭を超す牛が死亡または廃用となったことが小崎俊司・大阪府立大教授(獣医感染症学)の調査でわかった。
ボツリヌス症は、人では感染症法の対象だが、牛では家畜伝染病予防法に規定がなく、安全対策は行われていない。食肉に付いていた場合、十分に加熱すれば毒素は壊れるが、小崎教授は「消費者、生産者のため早期に詳しい調査や対策をすべきだ」と警告している。
ボツリヌス症は、ボツリヌス菌が作る毒素による中毒で、神経がマヒし呼吸困難などを起こす。小崎教授によると、国内の牛の発症は1994年に北海道で52頭が初めて報告され、99年に神奈川県で28頭が報告されて以降、途絶えていた。