県の官製談合・汚職事件で事前収賄や第三者供賄罪などに問われている前知事、安藤忠恕被告(66)の第12回公判が18日、宮崎地裁(高原正良裁判長)であった。証人尋問で安藤被告の依頼を受け、政治指南役だった石川鎮雄被告=事前収賄罪などで1審・1年2月、控訴中=に1026万円を提供したとされるヤマト設計元社長、二本木由文被告(57)が出廷し、原資についての質疑があった。
この日は弁護側の主尋問。1026万円を巡って安藤被告は第三者供賄罪、二本木被告は贈賄罪に問われている。二本木被告はこれまで「安藤被告から返還を受けた金が原資」などと証言している。
弁護側は「返還された1000万円が原資ならきりのいい数字になっていない」「合理性がない」などと追及したが、二本木被告は「事実を言っている」と述べた。提供については「安藤被告から依頼を受けた」と証言し、「依頼したことはない」とする安藤被告の主張を打ち消した。
また、安藤被告の知事当選後、安藤被告に提供したとされる2000万円について二本木被告は「(安藤被告は)すんなり受け取った」と証言した。趣旨については「(安藤被告に)宮崎の政治を変えてもらい、入札指名の均等な機会を与えてほしいとの気持ちだった」とわいろ性の認識は否定した。
2000万円の授受について安藤被告は「受け取る意志がなく受領を拒否した。(二本木被告らが)置いて帰ったのでやむなく保管していた」と主張している。【小原擁】
1月19日朝刊