愛知県豊田市で05年、無職、都築ヤエ子さん(当時78歳)が殺害された事件で、県警捜査1課と豊田署の捜査本部は11日、神奈川県警に住居侵入容疑で逮捕され、常習累犯窃盗罪で服役していた住所不定、無職、別部(べっぷ)卓治受刑者(73)を強盗殺人の疑いで逮捕した。都築さんのバッグから現金が無くなっていたことが新たに分かり、同容疑者が奪ったことを認めたという。
調べでは、別部容疑者は05年3月9日午後3時ごろ、都築さん方に無施錠の玄関から侵入、2階にあったバッグから現金2〜3万円を盗み、1階台所で都築さんの腹をナイフ(刃渡り十数センチ)で刺して殺害した疑い。盗み目的だったが都築さんに見つかり、「ばれると思い、刺した」と供述している。
都築さん方周辺では当時、空き巣が相次ぎ、捜査本部は窃盗目的の侵入者の犯行の可能性も視野に捜査したが捜査は難航していた。しかし昨年9月に神奈川県警に逮捕された別部容疑者が、都築さんの殺害をほのめかす供述をしたため愛知県警が調べたところ、供述が一致した。別部容疑者は「夢に出てきた母親に『正直に話しなさい』と言われたので話した」などと供述しているという。
別部容疑者は03年12月ごろから、豊田市内の知人宅などを転々として空き巣などを繰り返していたとみられる。都築さん殺害後の05年4月、同市小坂町の市道で女性から現金1500円入りのハンドバッグを奪ったとして現行犯逮捕されたが、都築さん殺害の捜査対象にはならなかった。【米川直己】