ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントは11日、獲得に動いていたアーセナル所属のドイツ代表GKレーマンが同クラブからのオファーを断ったことを明らかにした。
レーマンはドイツサッカー協会を通じて、「ドルトムントでプレーし、再びブンデスリーガに戻ることは非常に引かれるものであったが、プライベートな理由から、今回の結論に至った。非常にプロフェッショナルに移籍交渉に骨を折ってくれ、さらに考える時間を十分に与えてくれたドルトムントの関係者にとても申し訳なく思っている」とコメントした。
正GKバイデンフェラーの3カ月の離脱を受け、レーマン獲得に乗り出したドルトムントは、同選手とは契約内容の細部に至るまで話し合いを終えていたものの、レーマンにプレッシャーを与えるのを避けるべく、同選手の回答を待っていた。そうした中で受け取った今回の回答について、ドルトムントの関係者は「今日の午後レーマンと電話で話をした。その中で彼は残念ながら断りを入れてきた」(ツォルク・マネージャー)、「レーマンの決断を残念に思う。だが、その決断は当然尊重する」(バツケ会長)と悔やんだ。
アーセナルで控えに回っているレーマンの古巣復帰に関しては、昨年末にドルトムントが獲得の意思を明らかにしてから連日のように報道されていた。負傷している正GKバイデンフェラーが3カ月で復帰すること、そしてバイデンフェラーが出場停止だった3試合に3連続完封をしたツィグラーという計算のできる第2GKが控えていることから、レーマン獲得に対して疑問を投げかける意見も出ていたが、それでもレーマンのドルトムント復帰の可能性は非常に高いと見られていた。
年明けに練習が再開となり、それに合わせてドルトムントは記者会見を行った。その際には、いよいよレーマン登場か? と、11台のカメラチームに総勢100人の報道陣が押し掛け、会見もテレビ中継される騒ぎにまでなったものの、発表されたのはマネージャーの契約延長と2人の新加入選手のみと、空振りに終わっていた。さらに2日前には、「レーマンのドルトムント移籍が決定」との一部報道が出たものの、両者ともに否定するなど、混乱の様相を呈していたが、ようやくひとつの結末を見ることとなった。
ドルトムント行きはなくなったレーマンだが、それがアーセナル残留に直結するものではない。イングランドではボルトンとマンチェスター・シティがレーマン獲得に興味を示しているとも報道されている。また、オファーを断った理由については、ドイツの税制がレーマンにドイツ帰国を足踏みさせたのではないかという見方も出ている。
来夏のユーロ(欧州選手権)2008出場に必要な実戦経験が約束されているドルトムントを蹴ったレーマン。ほかに出場機会を手にできるクラブを見つけたのか、それともアーセナル残留という大きな賭けに出たのか、その答えはまだ明らかにされていない。
-SahoKobayashifromGermany-