[
東京 11
日 ロイター]
来週の
外為市場でも、サブプライムモーゲージ(
信用度の
低い借り手向け住宅融資)
問題をめぐる
懸念からドルが
弱含む一方、リスク
回避の
円買いが
強まりやすい
展開が
続きそうだ。
米シティグループ<C.N>など
相次ぐ米大手金融機関の
決算発表と
株式・
短期市場の
動向、15
日発表の12
月米小売売上高、17
日のバーナンキ
米連邦準備理事会(FRB)
議長の
議会証言などが
関心を
集めている。
予想レンジはドル/
円が107.00―110.00
円、ユーロ/ドルが1.4650―1.4900ドル
<シティなど
米大手金融機関が
決算発表、
株式と
短期市場の
反応に
注目>
ロイターの
調べでは、15
日にシティグループ、16
日に
米JPモルガン・チェース<JPM.N>、
米ウェルス・ファーゴ<WFC.N>、17
日に
米メリルリンチ<MER.N>、
米バンク・オブ・ニューヨーク・メロン<BK.N>など
米大手金融機関が
相次ぎ第4・
四半期決算を
発表する。11
日の
取引ではメリルリンチが
決算発表で
予想を
上回る損失計上を
発表するとの
一部報道がきっかけとなり
株価が
急落、
円が
急騰するなど、
市場では
引き続き海外大手金融機関の
業績に対する不信感が
根強い。
発表を
受けた
株価の
反応はもちろん、
米連邦準備理事会(FRB)の
巨額資金供給でいったん
落ち着きを
見せている
短期市場の
動向に
関心を
寄せる声が
多く聞かれる。
<
米小売売上高など
重要指標の
発表相次ぐ、FRB
議長は
議会証言>
相次ぐ米経済指標の
発表も、
足元の
米景気を
確認する
手掛かりとして
話題になっている。クリスマス
商戦の
結果が
明らかとなる12
月小売売上高に
加え、15
日は1
月ニューヨーク
州製造業業況指数と12
月米卸売物価指数(PPI)、16
日は12
月米消費者物価指数(CPI)と11
月対米証券投資、12
月米鉱工業生産、17
日に12
月米住宅着工件数、1
月米フィラデルフィア
地区連銀業況指数、18
日には1
月米ミシガン
大消費者信頼感指数速報値が
発表される。
16日には米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公開され、17日にはバーナンキ米FRB議長が下院予算委員会で証言に立つ。FRB議長は10日、住宅部門の低迷やクレジット市場の混乱を背景に米経済見通しは悪化しており、FRBは景気を支援するため積極的に行動する用意があるとの考えを示している。
<英や豪の指標発表で相場変動も>
英国でも経済指標の発表が相次ぐ。イングランド銀行(英中央銀行)は10日の金融政策委員会で政策金利を5.5%に据え置いたが、最近の経済指標が相次ぎ予想を下回っていることなどから、市場では2月以降の利下げを予想する声が多く、英ポンドも対米ドルで10カ月ぶり、対ユーロで1999年のユーロ導入来の安値圏で推移している。指標が一段の景気減速を示せば、ポンド売りに拍車がかかる可能性もありそうだ。英国では14日に12月英生産者物価指数、15日に12月英消費者物価指数、16日に12月英失業率、18日には12月英小売売上高が発表される。
一方、金融引き締め観測の根強いオーストラリアでは17日に12月豪雇用統計が発表され、18日にはスティーブンス豪中銀総裁が2008年の経済見通しについて講演する。インフレへの警戒感を示したトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言がユーロ買い手掛かりとなっているユーロ圏では、15日に1月独景気期待指数が発表される。16日には再びトリシェECB総裁が講演を行う。総裁は17日にも討論会に参加の予定。
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)