[ニューヨーク 10日 ロイター] 12月の米小売業界は吹雪や値引き、景気の不透明感で売り上げが伸び悩み、年末商戦は過去5年で最悪の結果となった。ショッピングセンター国際評議会(ICSC)によると、12月の売上高(既存店ベース)は前年比で0.9%の伸びにとどまった。ICSCの事前予想は1.0%だった。
小売業者は年末の贈り物のお返しの需要による1月の売上高増を期待しているが、メーシーズ<M.N>、ターゲット<TGT.N>、JCペニー<JCP.N>、リミテッド<LTD.N>は売り上げの落ち込みは新年も続く、との見通しを示している。
12月の不振は年末商戦の日程も一因となっており、11月の売り上げが膨らむ結果となった。今年は感謝祭休暇が早く、本格的な買い物日が12月から11月に移ったことも影響した。
ただこれらを考慮しても結果は芳しくない。調査会社のリテール・メトリクスによると、11月と12月の売上高は1.7%増。またICSCによると、年末商戦シーズンの売上高は2.2%増にとどまった。両者とも07年は02年以来最もさえない年末商戦、としている。
今後も続くとみられる売り上げ鈍化の傾向から、コールズ<KSS.N>、チコズFAS<CHS.N>、アメリカン・イーグル<AEO.N>、メンズ・ウェアハウス<MW.N>、ホット・トピック<HOTT.O>、ゼール<ZLC.N>、ファミリー・ダラー<FDO.N>などは利益見通しを警告している。
一方でウォルマート<WMT.N>の売上高は自らの予想通り2.4%増でアナリスト予想は上回った。衣料品や日用品の不振を食料品、電気製品などが相殺した。コストコ<COST.O>もテレビやカメラなどが好調で売上高がアナリスト予想を上回った。
また、これまで景気動向にあまり左右されないとみられてきた高級品や10代の若者向け衣料の売り上げには鈍化傾向がみられた。