JFEホールディングスとIHIが、両社の造船事業を年内にも統合する方向で調整に入ったことが11日、明らかになった。新興国の旺盛な需要を受け国内造船業は活況を取り戻しているが、能力増を進める韓国や中国の大手からは後れを取っている。統合による規模拡大やJFEの鋼板供給能力を武器に、国際競争力の向上を模索する。
統合が実現すれば、売上高で国内最大の造船会社の誕生となり、生き残りをかけた国内造船業界の再編が一気に進む可能性もある。
JFEは、日立造船と折半出資しているユニバーサル造船(川崎市)の株式の一部を日立造船から買い取り、子会社化する方向で調整。その上で、同社をIHIの造船子会社、アイ・エイチ・アイマリンユナイテッド(東京)と統合する方式を検討している。
コスト競争力などで国内造船業は韓国勢に首位をゆずった。資源運搬船需要などの急増で設備投資を増強する中国も競争力を増している。IHIは、航空機エンジン事業などに注力する方針で、「造船事業はかねてから統合を含めた検討対象だった」(幹部)としている。