「110番の日」の10日、県警は県内各地で、110番通報の正しい利用を呼びかけるイベントを実施した。携帯電話の普及で、通報者の所在地が分からないことも多く、県警は正確な通報を呼びかけていた。【松本惇、田中英雄】
◇スキー大回転・三星選手、一日通信指令室長に
県警本部では、昨年2月の国体成年女子B大回転で優勝したスキーの三星佳代選手(26)=県体協=が「一日通信指令室長」を務めた。久保潤二・県警本部長から委嘱状を交付され、地域安全課の警察官約20人を前に「相手の身になった対応と、いち早く現場に行ける的確な指令をお願いします」と訓示した。
通信指令室では、交通事故の模擬110番を受理し、「けが人はいますか」「現場はどういう所ですか」などと応対。「汗をかくほど緊張した」という三星選手は、「通報する側は落ち着くことが一番だと分かりました」と話していた。
◇園児ら、人文字描く−−いわき南署、ふれあい農場
また、いわき南署では、庁舎から約4キロ離れた同署ふれあい農場で「110の日」の人文字が描かれた。昨年9月に小麦が「110」の形に植えられ、緑色に芽吹いた麦が各長さ7メートルの数字を描いた。近くの東田町保育園の園児が「の」を、同署地域課職員が「日」を、それぞれ並んで形作った。富沢貞則署長は参加者約100人を前に「110番は一生に一度かもしれないが、人命にかかわるので正しく連絡を」とあいさつ。園児たちが太鼓を演奏し、会場を盛り上げた。
県警地域安全課によると、昨年1年間の110番の総受理件数は前年比6・3%減の11万20件で、いたずらや間違い電話は前年比23・9%減の2万2791件だった。また、携帯電話からの通報が5万2852件と前年比4・4%増え、初めて全体の6割を超えた。同課は「携帯電話の場合は、場所が分かるように目標物をしっかり伝えてほしい」と呼びかけている。
1月11日朝刊