オムロンは10日、2011年3月期の業績を売上高で1兆円、営業利益で950億−1000億円とする中期経営計画を発表した。08年3月期の見込みに比べて売上高で27・3%増、営業利益で33・8−40・8%増にあたる。中国市場での成長や新規分野の開拓などが柱となる。
同社は01−10年度にかけての長期経営構想「GD2010」を策定しており、3、4年ごとに中期経営目標を設けている。今回の計画は08−10年度の最終3カ年を対象に策定した。
具体的な戦略では、リレーや液晶バックライト、電動パワーステアリング、血圧計などの八既存事業を成長が見込める重点分野として強化し、それぞれ世界シェア首位を目指す。
中華圏での事業もこれまでに投資した工場などのインフラを生かし、07年度見込みの売上高10億800万米ドル(約1100億円)を最終年度に約18億米ドル(約1980億円)にまで引き上げる。
極小のセンサーやリレーを作る微小電気機械システム(MEMS)やレーザー微細加工、インターネットを活用した健康機器などの新規事業も、2007年度見込みの売上高200億円を最終年度に700億円程度にまで伸ばすことを目指す。
また、収益力を示す「事業価値」も、年平均10%以上ずつ伸ばし、現在の約9000億円を約1兆2000億円にまで引き上げる目標を掲げた。
大阪市内で会見した作田久男社長は「(新興市場の)インドやロシア、東南アジア、ブラジルなどでの事業もこの3年間で手を打っていきたい」と意欲を語った。