08年北京五輪の出場を決めた星野ジャパンの川崎宗則内野手(26)が4日、五輪本戦での「世界連覇」を誓った。3日に閉幕したアジア最終予選(台湾・台中市)では遊撃の不動のレギュラーとして、3連勝での五輪出場権獲得に貢献。一夜明けたこの日、来年8月の本戦に「出るという気持ちで頑張る」とあらためて宣言。初代世界一に輝いたWBCに続き、北京での金メダルに照準を合わせた。日本代表チームは4日夜、台湾から成田空港に凱旋(がいせん)帰国。星野仙一監督(60)や選手が、喜びの帰国会見を行った。
少し充血した目に興奮の余韻が残っていた。地元台湾を圧倒し、3連勝で北京行きを決めた快勝劇から一夜。第一関門をクリアした川崎が口元を緩めた。「昨日は興奮してなかなか寝付けませんでした。勝った実感はこれから徐々にわくんでしょうね」。勝利の喜びをじわりとかみしめた。
神戸自主トレから約1カ月に及んだ星野ジャパンでの戦い。「プレーオフもそうだけど、国際大会の一発勝負は緊張感が違う。すべての経験が、今後の野球人生に役立つと思う」。迷いのない口調で言い切った。
来年8月に待つ北京五輪。本戦の日本代表は再編成されるが、星野監督は「今回の24人の名前を挙げられるように、(来季は)いい成績を残してほしい」とゲキを飛ばした。
川崎も五輪本戦への決意は固めている。「僕が選ぶわけではないですけど、当然出るという気持ちで頑張ります」。グラウンドでは常に「10割を目指している」思考回路の持ち主。当然、正式競技として最後の大会となる北京での金メダル獲得が、次の目標だ。
3日の台湾戦後、川崎は「個人的にはまだまだ修業不足。日本で修業し直す」と誓った。2日の韓国戦では自らの失策でピンチを招いた。「どんな環境でも、守備をもっと冷静にできるようにしないと。永遠の課題だけど、今回はまだ地に足が着いていなかった」。理想のプレースタイルを台湾の地で再確認した。
祝勝会を終え、宿舎の自室でやっと眠りについた午前6時。川崎はキャプテン宮本と和田の“突撃訪問”を受けた。「あのだらしない寝顔はちょっとなあ。女性ファンには見せられないぞ」。宮本のツッコミに顔を赤らめたが、こんなサプライズも、今回の代表がまとまっていた証明だ。
王ホークスのV奪回に加えて、初代世界一のWBCに続く「世界連覇」を目指す2008年シーズン。「もう一度気持ちを切り替えて、来季はしっかりした結果を残さないといけない」。台湾で手にした朗報にも浮かれることなく、国内と世界の2冠奪取に照準を合わせた。 (相島聡司)
=2007/12/05付西日本スポーツ=