インターネットオークション(競売)で国内最大手のヤフーが世界最大手の米イーベイと手を組んだ。提携第1弾として4日、共同でオークションサイトを開設し、米イーベイのオークションに国内から日本語で参加できるようになった。来年3月末までに第2弾として、共同サイトを経由しなくてもヤフーのサイトから直接、イーベイに出品された商品に応札できるようになる。
もとのオークションが、ドル建てでもサイトでは円建て価格も表示され、利用者は円で購入することができる。全世界の年間取引高が5兆円を超える巨大なイーベイのオークションがより身近になりそうだ。
来年中には、イーベイの会員も、イーベイのサイトから英語でヤフーのオークションに参加が可能になるという。
提携は、日本と米国、カナダのオークションが対象。専門の仲介業者が共同サイトを運営し、輸送料や関税も込みで代金を計算、相手国通貨での支払を代行する。サイトの利用には、落札価格に加え、落札価格の15%の手数料の支払いが必要。
ネットオークションは、出品者が運営会社のサイトに売りたい商品を登録し、期間内に最も高い値段で応札した人が落札する。国内では、ヤフーやDeNA、楽天が大手だが、対象市場は事実上、国内だけだった。
一方、海外オークションサイトで落札することは、これまでもできたが、言語や為替、関税、国際輸送の手配など面倒な手続きが障壁となり、取引量は限定的だった。
今回の提携で、国内の消費者が応札できる出品物の数は格段と増える。日米の価格差や需給状況次第では、手数料や関税代、輸送代などを差し引いても、国内より安く入手できる場合もありそうだ。ヤフーの井上雅博社長は同日、「国境を越えた新しい市場を創設したい」と意気込みを語った。
ただ、ネットオークションでは、「代金が支払われたのに品物が届かない」「品物が違う」といったトラブルや詐欺まがいの行為が絶えない。国際的な取引となると、法律の違いもありトラブルがさらに増える可能性がある。このため、両社は、仲介業者の元に品物が届くまでは出品者に送金をしないようにしたり、届いた品物を検品するなど対策を強化する。【野原大輔】