松本市内のスナックでタイ人女性を買い受けたなどとして、人身売買などの罪に問われた台湾籍で松本市大手の飲食店経営、郭菊被告(47)に対する初公判が19日、地裁松本支部(荒川英明裁判長)であった。郭被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
起訴状などによると、郭被告は今年5月、同市大手の飲食店でタイ人女性(当時27歳)を容疑者の男(50)=人身売買容疑で国際手配中=らから235万円で買い受けたとされる。
公判で、タイから日本へ被害女性を連れてきたとされる容疑者の男について、郭被告は「店に来たが、男の顔をよく見てない。名前も知らない」と証言。「カムキアウ・ベンジャポーン被告(32)=人身売買幇助容疑などで起訴済み=から、『日本人の男が連れてきた』と聞いたが、ベンジャポーン被告から買った」と主張。ベンジャポーン被告とブローカーとのやりとりなどまでは知らないとした。
論告で、検察側は「多額で買い受けたのは悪質で、自己中心的な動機に酌量の余地はない」などとして郭被告に懲役3年6月を求刑した。弁護側は郭被告が日本司法支援センターに100万円を寄付したことなどから、執行猶予を求めて結審した。【福田智沙】
11月20日朝刊