ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)フィッチ・レーティングスは16日、米銀行持株会社フルトン・ファイナンシャル(Nasdaq:FULT)の長期発行体デフォルト格付け(IDR)を引き下げた。フィッチはクレジット市場における信用不安の再燃や金融サービス機関を取り巻く厳しい事業環境が収益の圧迫要因になると指摘する。
フィッチはこの日、同社の長期IDRを「A」から「Aマイナス」にとした。また個別財務格付けを「A/B」から「B」に、劣後債格付けを「Aマイナス」から「BBBプラス」に引き下げた。
フィッチは、同社が銀行子会社リソース・バンクで資産担保ローン(ABL)を買い戻したため資産の質低下を招いたという。フィッチは、フルトンがローン買い戻しに伴い1−9月期で、すでに2490万ドルの特別費用を計上したと強調する。また、担保価値がこのまま下落し担保実行資産を速やかに売却できない場合には、同社は今後さらなる損失を計上する可能性があるとした。
同社はペンシルベニア、メリーランド、デラウエア、ニュ−ジャージーの各州で260の支店を通じ銀行業務を行う。また地銀のほか金融サービス会社とノンバンクを経営。
フルトン株の19日終値は、前週末比0.47ドル(3.86%)安の11.70ドル。