薬害ヤコブ病訴訟で、大阪府の男性患者(28)が19日、国やドイツの製薬会社などに約7700万円の損害賠償を求める訴えを大津地裁に起こした。同訴訟の提訴は大津地裁で43件目。
訴状などによると、男性は1987年に汚染された乾燥硬膜を移植する手術を受け、今年5月にヤコブ病を発症した。現在は大阪府内の病院に入院しており、言葉を発することもできない状態だという。
原告団は提訴後に大津市の滋賀弁護士会館で会見し、男性の父親(58)は「子どものころに手術をして元気になったと思っていた。本人は無念だろう」と話した。
薬害ヤコブ病訴訟をめぐっては、今年3月に大津地裁に提訴した42件すべてが和解したが、男性が新たに発症したため提訴した。